ジョエル

 

 今日も変わらずバイトだった。

 今回ひとつ確信したことがある。仕事をさばくのが遅い。自分がやるべき仕事ができず、他の人にやってもらっている。

 思えば子どもの頃から作業をするのが遅かった。図工や美術でも、作品を授業の範囲内で終わらせることは絶対にできず、一人居残って終わらせていた。

 こだわりすぎるのが良くないのかもしれない。今日も小さな汚れを取るのに固執しすぎて時間が過ぎていった。授業でも端の花一つ描くのに何分もかけてしまい、居残る羽目になっていた。

 このようにして生き辛さは加速していく。“普通”に日々を過ごせるのは一体いつになるのだろうか。

 

以上