残念賞
最近何に対しても怯えている。
車を運転しているときなどはひどいものだ。いつ人が飛び出してくるか分からない。いつ前の車が急停止するのか分からない。そんなことを考えると極めて遅いスピードでしか走ることができない。
人間関係にもそれはいえる。いつ嫌われるか分からない、ということばかり心配してしまい自分の本心をさらけ出すことが中々できない。おかげで非常につまらない人間に成り果ててしまった。
とは言え、昔はそんなことはなかったのだ。特に高校生のときはそうだったのだが、持論を周りに振りかざしては、世の中は間違っている、ということばかり思っていた。自分が正しいと信じて疑っていなかったのだ。常にイライラするか深く絶望していた。
果たして昔は尖っていたのだろうか?それとも今が丸くなりすぎなのだろうか?後者なのだとしたら、自分の本心というやつを過去に取りに戻りさえすればなんとかなりそうだ。
以上